今回こま〜かく読んだ本は2冊。
1冊は知る人ぞ知る,『高島易』。もう一冊は昔から言われている迷信と科学的根拠をうまく織り交ぜて説明している『よい家相・間取り』(西東社)です。
その中から私が重要と思われるポイントについて紹介していきます。
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以下は私が書籍購入時によく使わせていただいているサイトです。家相に関する本も多数出ています。
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鬼門
鬼門(きもん)と読みます。昔から良くない方角と言われています。鬼門には表鬼門(北東)と裏鬼門(南西)があります。
以下の図を参考に,どの方角に何を置いてはいけないと言われているのか確認してみて下さい。今回は鬼門について見ていきます。
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方角の基準点
鬼門を割り出す際の方角の基準は,家の中心です。まずは家の中心を求めましょう。
●正方形・長方形の家
上の図のように対角線の交わる点が中心です。
●張りや欠けのある家
張りや欠けのある家とは,@のよう形の家のことです。
まずAのように家を分割します。そしてBのように,分割したエリアごとに対角線を引きます。その対角線の中心同士を結びます。(赤線)
さらにCのようにAとは違うパターンで家を分割し,Dのように対角線を引き(Bと同じ),それぞれの中心を結びます。
最後にBとEの図形を重ね合わせ,Bで引いた赤線とDで引いた赤線がぶつかった点がこの家の中心です。(E図中の赤丸)
次に,この家を建てる敷地に置いたときの北を正確に割り出さなければいけません真北を割り出し,その上で家の中心から見てどの方角が鬼門かを見ます。
北の測定の仕方は,方位磁石で北を測ります。これが家相で見る北です。磁北と言うようです。しかし,メーカーから出てくる図面は磁北ではなく,北極と南極を結んだ経線(地図上の北)を利用しているとのこと。ですので,図面から北を見る場合はここから少しずらさなければいけません。どれくらいずらすのかは地域によって違いますが,どの地域でも西側に少し傾いているようです。参考までに主な都市のずれを書いておきます。
・札幌:9.50度 ・仙台:8.00度 ・宇都宮:7.20度 ・東京,横浜,名古屋:7.00度
・静岡:6.20度 ・大阪:6.18度 ・広島:6.50度 ・福岡:6.40度 ・那覇:4.00度
ということで,北を割り出し,その上で家の中心から鬼門を見てみましょう。
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次に,なぜ鬼門に置くと良くない物があるのかを,科学的根拠を見ていきましょう。
科学的根拠
鬼門について,科学的に考えてみます。
●北東:太陽が当たらず,暗く寒くなりがちな場所。寒いため体に負担がかかる。
●南西:西日が当たり,特に夏は雑菌が繁殖しやすい場所。
こう考えると,ただの迷信ではなく,根拠があるように感じませんか?寒い北東のお風呂やトイレではリラックスできない,暑くなる南西のトイレでは衛生的に良くない,台所も南西では物が腐りやすいなど・・・鬼門とは,先人の知恵でもあったのでしょうね。
ついでに言うと,鬼門以外にも,家の中心に玄関・キッチン・洗面室・浴室・トイレ・寝室・和室・階段を置くことも良くないと言われます。これは,家の中心は光や風が入らず,暗くじめじめしている場所だからだそうです。
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